毎年ラスベガスで開催されるポーカーの大会「WSOP」では数多くの日本人ポーカープレイヤーが活躍しています。優勝経験のあるプレイヤーもいますし、ほかにも世界中で活躍する日本人のポーカープレイヤーが少なくありません。
そこでWSOPとはどんな大会なのか、どのような日本人ポーカープレイヤーが活躍しているのか、WSOP 2022、WSOP 2021 日本人の結果と共にご紹介します。
WSOPとは?世界最大のポーカー大会
WSOPは「World Series of Poker(ワールドシリーズ オブ ポーカー)」の略で、毎年ラスベガスで開催される、最も有名なポーカーの世界大会です。期間は5月から7月までのおよそ2カ月間、毎年数千人のポーカープレイヤーが参加しています。
2023年WSOPは5月30日~7月18日にかけて開催。
https://www.youtube.com/watch?v=CFGpitycrAMWSOP日本人プレイヤー 結果
WSOPには日本人のポーカープレイヤーも参加しています。2021年と2022年のWSOPで好成績を残した日本人ポーカープレイヤーをご紹介します。
WSOP 2022で活躍したポーカープレイヤー
続いて2022年に開催されたWSOPで活躍した日本人のポーカープレイヤーをご紹介します。
木原直哉氏
木原直哉氏は日本のポーカープレイヤーの第一人者と言ってもよい存在の人で、2012年のWSOPで日本人初の優勝をしたことでも有名です。WSOP 2022では次のような成績を収めています。
- 「Event #4: $1,500 Dealers Choice 6-Handed」3位入賞(賞金 5万2,282ドル)
- 「Event #10: $10,000 Dealers Choice 6-Handed Championship」5位入賞(賞金 7万3,453ドル)
- 「Event #56: $50,000 Poker Players Championship 6-Handed」3位入賞(賞金 63万9,257ドル)
合計で76万4,992ドルと、当時のレートでおよそ1億円近くの賞金を獲得しました。
中西翔太氏
中西翔太氏は「Event #60: $10,000 Short Deck No-Limit Hold’em」で優勝し、27万7,212ドルの賞金を獲得しました。日本人としては6人目のブレスレットホルダーになります。
池内一樹氏
WSOP2021で優勝経験のある池内一樹氏はWSOP 2022にも参加し、「オンラインEvenr #12: $5,300 NL Hold’em High Roller Freezeout Encore」で4位入賞し8万3,300ドルの賞金を獲得しました。
WSOP 2021で活躍した日本人プレイヤー
WSOP 2021で好成績を残した凄腕日本人ポーカープレイヤーには以下のような方々がいます。
池内一樹氏
「ひゃっほうポーカー」で知られる池内一樹氏は2007年からWSOPに参加している日本人ポーカープロです。2021年のWSOPでは「WSOP Online GoldBracelet Events」に参加し、「$1,000ノーリミットホールデム-Championship(Event#5)」で優勝しました。獲得した賞金は15万2,798ドルです。
さらにオンラインの「$500ノーリミットホールデム-The Closer ONLINE(Event#33)」では準優勝となり、27万127ドルの賞金を獲得しています。
岡村元義氏
岡村元義氏は2020年のコロナ禍の中でポーカーを始め、2021年から「ふぁるこん」のプレイヤーネームでポーカーゲームへの参戦を開始したプレイヤーです。YouTubeチャンネル「POKER HOUSE」を運営しています。
2020年のWSOPオンラインから参加し、2021年5月のJOPT(Japan Open Poker Tour)東京では「Japanノーリミットホールデム-TeamEvent」で7位の成績となりました。
そしてWSOP 2021はオンラインと現地での大会に参加し、「$1,500ノーリミットホールデム/ポットリミットオマハ-8 Handed(Event#72)」で優勝して20万9,716ドルの賞金を獲得しました。
一ノ瀬公聖氏
プロとして活躍するポーカープレイヤーの一ノ瀬公聖氏は「Event #44 $ 3,000 Limit Hold’em 6-Handed」で準優勝し、6万7,796円の賞金を獲得しました。
2008年からオンラインポーカーを始め、2010年には「PokerStars」で日本人初のスーパーノバエリートの称号を獲得しています。2011年末からアジアを拠点にオンラインポーカーのキャッシュゲームやライブトーナメントで経験を積んでいます。
世界で活躍する有名な日本人ポーカープレイヤー
世界で活躍する日本人ポーカープレイヤーは数多くいます。その中で5人をピックアップしてご紹介します。獲得賞金総額は2023年2月時点のものです。
當眞嗣成氏
「つぐ兄(にぃ)」の名で知られるプロポーカープレイヤーです。2010年からポーカーを始めて、2019年には日本プレイヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞、獲得賞金ランキングでも日本人1位となっています。2020年には全日本ポーカー 選手権と日本企業初のプロ契約をしました。
次のような成績を収めています。
獲得賞金総額 $2,313,442
開催年 | イベント名 | 種別 | 順位 | 獲得賞金 |
2019年12月 | EPTチェコプラハ | €10,300ノーリミットホールデム-HighRoller(Event#39) | 優勝 | €523,120($581,943) |
2019年12月 | EPTチェコプラハ | €10,200ノーリミットホールデム(Event#21) | 優勝 | €135,220($150,063) |
2016年12月 | EPT-13-EUREKA-6チェコプラハ | €300+30ノーリミットホールデム-Turbo(Event#45) | 優勝 | €17,690($18,723) |
2016年10月 | EPT-13-IPT-8-マルタポーツマスカジノ | Malta €1,000 + 100 ノーリミットホールデム – Hyperturbo (Event #74) | 優勝 | €14,380($15,680) |
小倉孝氏
大学在学中に日本プロ麻雀協会所属のプロ雀士となり、プロ1年目で「雀竜位」を獲得したポーカープレイヤーです。ポーカーは2008年11月に開催された「APPTマニラ」で入賞し、以降は韓国やマニラ、オーストラリアなどの大会に参加し賞金を獲得しています。WSOPオンラインにも数多くのイベントに参加しています。
おもな成績に以下のようなものがあります。
獲得賞金総額 $1,714,658
開催年 | イベント名 | 種別 | 順位 | 獲得賞金 |
2021年8月 | WSOP Online 2021 at GGPoker | $2,500リミットホールデム Championship ONLINE(Event#3) | 10位 | $5,396 |
2018年11月 | AOPT韓国仁川 | KRW9,500,000+500,000ノーリミットホールデム-SuperHighRoller(Event#10) | 優勝 | KRW83,856,000($74,074) |
2018年3月 | APPTマカオ | HK$200,000ノーリミットホールデム-SingleDay HighRoller(Event#16) | 優勝 | HK$2,751,000($350,628) |
2016年2月 | MPC24-APPT10マカオ | HK$10,800+1,200ノーリミットホールデム-RedDragon | 3位 | HK$1,382,000($177,716) |
横澤真人氏
「世界のヨコサワ」と呼ばれる日本人ポーカープレイヤーの第一人者です。ポーカーは2013年から開始し、アミューズメントポーカールームとオンラインポーカーで腕を磨きました。
21歳の時にWPT(ワールドポーカー ツアー)に参加し日本人初のタイトルを獲得しています。おもな成績として次のようなものがあります。
獲得賞金総額 $965,292
開催年 | イベント名 | 種別 | 順位 | 獲得賞金 |
2020年1月 | AMPCオーストラリアメルボルン | A$24,000+1,000ノーリミットホールデム-25KChallenge(Event#12) | 5位 | A$243,360($167,947) |
2019年12月 | EPTチェコプラハ | €10,300ノーリミットホールデム-HighRoller(Event#39) | 7位 | €88,300 |
2018年8月 | APT韓国仁川 | KRW16,000,000ノーリミットホールデム-SuperHighRollers | 優勝 | KRW74,160,000($66,167) |
余語葦織氏
余語葦織氏は2002年にポーカーを始めて2012年からラスベガスやマカオでのプレイを開始しました。そして2013年にオーストラリアのトーナメントに参戦し、優勝を経験します。以降は世界中を回りトーナメントに参加して実績を積み上げました。
獲得賞金総額 $1,524,474
開催年 | イベント名 | 種別 | 順位 | 獲得賞金 |
2022年2月 | PokerStars LIVE Manila SuperSeries14 フィリピンマニラ | ₱13,500+1,500ノーリミットホールデム-MainEvent(Event#8) | 4位 | ₱368,000($7,163) |
2020年2月 | APPT台湾台北 | NT$45,000+5,000ノーリミットホールデム-HighRoller ShotClock | 優勝 | NT$888,200($29,565) |
2019年5月 | APTフィリピンマニラ | ₱75,000+7,500ノーリミットホールデム-ChampionshipEvent | 2位 | ₱3,530,300($68,045) |
石田有里氏
神戸松蔭女子学院大学を卒業後に日本カジノスクール・国際プロディーラー学科でカジノについて学んだプロポーカープレイヤーです。日本カジノスクールを卒業後には海外のカジノでディーラーとして働き、2012年からポーカーを始めました。
その後は世界中のトーナメントに参加して優勝経験などを積み、2015年には日本人女性ポーカープレイヤーの獲得賞金ランキングで1位になっています。現在はKKPokerの専属プロとして、世界中を旅しながらポーカートーナメントで活躍しています。
おもな成績には次のようなものがあります。
獲得賞金総額 $625,245
開催年 | イベント名 | 種別 | 順位 | 獲得賞金 |
2023年1月 | Asia Series Poker Tour, Incheon | KRW 1,500,000 No Limit Hold’em – Main Event | 4位 | KRW25,500,000($ 20,697) |
2020年1月 | Japan Highroller Festival10 韓国仁川 | KRW3,150,000+350,000ノーリミットホールデム-H4 Japan HighRoller MainEvent | 2位 | KRW25,025,000($21,489) |
2019年12月 | AJPC Asian Circuit 韓国仁川 | KRW300,000+30,000ノーリミットホールデム-HyperTurbo | 優勝 | KRW2,260,000($1,898) |
WSOP 参加方法
WSOPで活躍する日本人ポーカープレイヤーのストーリーに触れ「よし、自分もいっちょやったるか!」と思った人は、以下のWSOP参加方法を参考にしてください!
ちなみに、WSOPメインイベントのバイイン(参加費)は、$10,000です。100万円超え・・・
そんな大金はないという人は、オンラインポーカーのサテライト戦を勝ち抜いてWSOP参加権をゲットしましょう!
WSOPの仕組み
WSOPは数十ものイベントが行われ、それぞれ成績上位者に賞金が贈られます。参加費を支払えば誰でも参加でき、イベントにより参加費や賞金が異なります。
ポーカーの種類はさまざまで、テキサスホールデムやオマハ・ホールデム、セブンカード・スタッドなどで対戦します。イベントに参加するプレイヤーには同額のチップが用意され、チップを失うと敗退するトーナメント戦を行います。
メインイベントの賞金は高額となり、2021年のメインイベントでは800万米ドル(およそ9億円)もの優勝賞金を獲得したプレイヤーが現れました。
トーナメントの仕組み
トーナメントそれぞれ参加費を支払いますが、その参加費がそのトーナメント賞金の原資になります。参加者はいくつかのテーブルに分かれて勝ち抜き戦を行い、定期的にテーブルのメンバーはシャッフルされます。
手持ちののチップすべてがなくなると離脱しますが、追加の参加費を支払うことでチップをもらい、そのままゲームを続行できるトーナメントもあります。
1ゲームごとに支払うブラインドは一定時間ごとに上昇していくので、チップが少ないプレイヤーは次第に不利になるのが特徴です。
WSOPの参加資格
WSOPは21歳以上であれば、参加費さえ支払えば誰でも参加できます。オンライン大会でなければ現地へ足を運ぶ必要があります。
参加費は、サイドイベントは300ドル程度から、テキサスホールデムのメインイベント1万ドルまでさまざまなイベントが用意されています。参加者が増えるほど獲得する賞金は大きくなる仕組みです。
オンラインポーカーサイトではWSOPのサテライト戦が開催されており、少ないバイインで参加できます。サテライトトーナメントを勝ち進み、優勝するとWSOPへの参加権が獲得できます。
2003年にWSOPメインイベントで優勝し、2億円を超える賞金を手にしたクリス・マネーメイカー氏が、オンラインポーカーで参加費$89のサテライト戦を勝ち抜いてメインイベントへの参加権を獲得したという話は有名です。
WSOP 世界最高のポーカー大会で活躍する日本人たち
日本人のポーカープレイヤーは多くがプロとして世界を舞台に活躍しています。WSOPで優勝しているプレイヤーも少なくありません。WSOPは誰でも参加できますし、オンラインポーカーで腕をを磨いているプレイヤーも数多くいます。ポーカーに興味のある人はまずはポーカー役一覧を頭に叩き込んで、WSOPへの参加を目指してオンラインポーカーを始めてみてはいかがでしょうか。