ポーカーで最もアツいゲームと言えば『テキサスホールデム・ポーカー』。 ラスベガスのカジノでも、オンラインカジノやオンラインポーカーサイトでも、世界中で開催されるポーカー大会でも、ダントツ人気を誇るゲームです。ポーカーの映画などでもお馴染みですね。
運だけでなく、分析力や記憶力に加え、的確な判断力と勇気がゲームの勝敗を左右するスリルに満ちたテキサスホールデムのルールを解説します。『チェックっていつできるの?』『レイズでいくら上乗せするの?』といったギモンも解消!
テキサスホールデムの勝利条件
テキサスホールデムのルールでは、勝利条件が2種類存在します。
1. ポーカーの役の強さで勝つ。
手札の2枚のカードとテーブルに並べられた5枚のカード(コミュニティカード)、合計7枚のうち5枚を組み合わせでポーカーの役を作り、その中で最も強い役を作ったプレイヤーの勝利となります。コミュニティカードは全プレイヤー共通なので自分の手札に何があるかで役が変わってきます。
自分に配られた手札とテーブルに出た共通カードから自分のハンドにどのくらいの勝率があるのかを、テキサスホールデムの確率などを考えながら見極め、勝負に出るかどうかを判断します。
2. 相手を降ろして(フォールドさせて)勝つ。
具体的に言うと自分がチップを賭けたアクション(ベット)に相手が乗らないという選択をする事です。自分以外のプレイヤー全てが勝負を降りれば勝ちとなります。
積極的にレイズをするプレイヤーがいれば、その他のプレイヤーは「ヤツは相当強い役を持っているのだろう」と思い、自分のハンドでは勝てる可能性が低いと判断してフォールドする可能性が高くなります。しかしそれを「ブラフ (実際はそうではないのに、相手に強いハンドを持っていると思わせる事)」 と見て賭けを続ける人もいます。
プレーヤーが行うアクションの種類
テキサスホールデムでプレイヤーが行うアクションを紹介します。
チェック
自分の順番が回ってきた時に、ベットをパスする事。自分のハンドがそれほど強くはないが、ゲームを降りずに他のプレイヤーの様子を見たい時に使います。既に誰かがベットしている場合はチェックはできません。またプリフロップのラウンドも、ブラインドベットが既に置かれているのでチェックはできません。
「チェック」と声に出して言うか、テーブルをコツコツと2,3回叩く事でチェックの意思表示をします。オンラインポーカーのテーブルでは「Check」ボタンを押します。プレイ中に不用意に指でテーブルを叩くとチェックの意思表示をしたと見なされてしまう場合がありますので、むやみにテーブルは叩かないようにしましょう。
ベット
チップを賭けるアクションです。ゲームが始まり、スモールブラインド(SB)、ビッグブラインド(BB)と続きますが、ベットできる最少額はビッグブラインドと同額になります。
「ベット」は、まだ自分の前に誰もベットしていない時のアクションです。自分の前に既に誰かがベットしている場合は「コール」または「レイズ」でゲームに参加し続けるか、「フォールド」で降りるかの選択になります。
コール
直前にベットされた額と同じ額を賭ける事。ベット額を上げる(レイズ)事はしたくないが、ゲームを降りたくもない場合によく使われるアクションです。
あまり「コール」ばかりしている人は「優柔不断なプレイヤー」という蔑視の意味を込めて「コーリングステーション」と呼ばれてしまいます。
レイズ
他のプレイヤーがベットした後に更に上乗せしてチップを賭けるアクションです。
上乗せ額は何でもいい訳ではなく、最小レイズ額はテーブルで定められているテキサスホールデムのルールによるので注意しましょう。例えばよくある例がベット額の100%、つまり倍にするルール。この場合、誰かが10ドルをベットしていた場合、レイズするには100%(=同額)である10ドルを上乗せした20ドル以上を賭ける必要があります。
フォールド
ゲームを降りるアクションです。
オールイン
現在持っているチップを全額賭けるアクションです。
どんな時にオールインするかというと、コールしたいけれどもチップが足りない!という場合。テキサスホールデムで既にベットがあるゲームに参加し続けるには、最低でもコールしなければなりません。しかしチップがその額に足りない場合、「オールイン」して全てのチップを賭ける事で、ゲームを降りずに参加し続けることができます。オールインしたラウンドで勝利した場合、受け取れるのは自分が出したチップ量までとなります。
テキサスホールデムのテーブルポジション
テキサスホールデムのルールでは、プレイヤーの座っている位置に対してポジションと呼ばれるものが存在します。
それがボタン(btn)、スモールブランド(sb)、ビックブラインド(bb)です。「ボタン」から時計回りに「スモールブラインド」、「ビックブラインド」という順番になります。
スモールブランド(sb)、ビックブラインド(bb)のポジションに座っている人は、ゲーム開始時、それぞれにあらかじめ決められた額を必ずベットしなければなりません。スモールブランド(sb)はビックブラインド(bb)の半分です。
テキサスホールデムのルールでは1ゲームが終了したらそれぞれのポジションが時計回りに一つずれていきます。こうする事で強制参加費をみんなが平等に支払う事が出来るのでゲームが成立するようになります。
テキサスホールデムのゲームの進み方
ラウンド1(プリフロップ)
一番最初に各プレイヤーにカードが2枚配られます。
この時にスモールブランド(sb)、ビックブラインド(bb)のポジションの人がそれぞれベットします。プリフロップのみアクションを行う順番は、bbの次の人から時計回りに進行します。フロップ以降はsbから時計回りにアクションを行います。
プリフロップでは、ブラインドベットがされているため、チェックはできません。
ラウンド2(フロップ)
プリフロップで全員がアクションし終わったら、テーブルに3枚のコミュニティカードが置かれます。各プレイヤーはこのカードと手持ちのカードを見て、アクションを決めます。
ラウンド3(ターン)
先程のコミュニティカードに1枚カードが追加されます。(コミュニティカード計4枚)
ラウンド4(リバー)
先程のコミュニティカードに1枚カードが追加されます。(コミュニティカード計5枚)
ここでテーブルに残っているプレイヤーは手札のカードをオープン(ショーダウン)し、最も強い役を完成したプレイヤー今まで賭けあったチップ(ポット)を得る事が出来ます。